平和教育活動「ONGAESHIプロジェクト」に賛同し生まれた、折り鶴再生スニーカー。セカンドモデルとなる「SPM-1005R」では、平和を象徴する色であるブルーをインソールやシューズボックスに採用することで、あらためて平和への想いを込めながらも普段使いしやすいようこだわってデザインしました。
折り鶴再生プロジェクト「ONGAESHIプロジェクト」とは
ONGAESHIプロジェクトとは、株式会社カミーノが進める、広島や長崎に寄贈された折り鶴を再生紙や糸にして活用する子どもたちに向けた平和教育活動です。
年間約10トンもの折り鶴が広島市に贈られる
この活動では、株式会社カミーノが主体となり、世界各国から平和への祈りを込めて広島、長崎、沖縄などに贈られた折り鶴をリサイクルし、再生紙や再生繊維などに再生し蘇らせています。平和への祈りを込めて広島市などに送られる数多くの折り鶴の長期保存に代わり、人々の思いに感謝しつつ新たな製品に再生しています。その一つとして、折り鶴の再生製品を子どもたちのもとへ飛び立たせてあげることが日本らしい恩返しになるのではと考え、折り鶴再生紙を「恩返紙」と名付け、折り紙や画用紙に加工し、平和実現のために活動している学校や団体に寄贈しています。
この恩返紙を活用した平和教育活動はONGAESHIプロジェクトと名付けられ、活動の輪が広がっています。
反響が大きかったファーストモデル
初代折り鶴再生モデル「SPM-1005」は昨年(2022年)5月に発売。企画開発に至ったきっかけは、ONGAESHIプロジェクトの存在を知ったこと。広島にある企業として、このプロジェクトに深く共感し、販売に至りました。
このファーストモデルの反響はとても大きく、2023年の今年、世界中からG7サミットの開催地として広島に大きな注目が集まる中、この平和への祈りを込めたプロジェクトを、スニーカーを通してより広く世界に発信していきたいとの思いから、このセカンドモデルSPM-1005Rが誕生したのです。
セカンドモデルSPM-1005Rだけの特別仕様のボックスに、折り鶴をアップサイクルした「恩返紙」の折り紙をセット
生地メーカーと協働開発。折り鶴再生糸を使ったキャンバス生地
折り鶴から再生された糸「折り鶴レーヨン糸」は、とても繊細でそのままスニーカーの素材として採用することが極めて困難な糸でした。そこで、地元である広島県備後地域にある生地メーカー・篠原テキスタイル株式会社と協働し、スニーカーとして耐え得る強度を持ち合わせたキャンバス生地を約1年かけて開発しました。
広島県備後地域とは、瀬戸内海に面する広島県福山市、中山間地域が広がる広島県府中市を含む6市2町のこと。特に繊維関連の企業や工場が集積し、国内外の繊維産業を支えている地域として知られる
SPM-1005Rデザイン
どうすればスニーカーとしてプロジェクトの想いが伝わる商品になるのか、純粋に商品としてスピングルファンの方にもスニーカーファンの方にも、良いと思ってもらえる商品にしたいと試行錯誤を繰り返しました。
広島県のブランド・企業として、この商品を通じて“折り鶴に込められた想い”や“折り鶴を再生させることが持つメッセージ”も届けるということ。千羽鶴のモチーフ柄を取り入れたり、オリジナルのキャンバス生地の風合いを活かしたりなど、素材を活かしたこだわりのデザインです。
インソールは平和を象徴するカラーであるブルーに変更しています。さらにコラボレーションの証としてSPINGLE MOVEとONGAESHIプロジェクトのロゴをプリント。さらに、色とりどりの折り鶴の写真をプリントしたSPINGLE MOVEのロゴ入り織ネームをベロ上部分に取付けてデザインのポイントにしています。
織ネームの折り鶴の写真が際立つよう、サイドのフォクシングテープやアウトソールにはアッパーの生成り色と合わせて抑えた色味をセレクト。ヴィンテージスニーカーの雰囲気に仕上げました。
シューレースには天然素材である麻混の特注綿紐を採用。ライニングに使用した「COOL MAXIM/クールマキシム」は、防臭・抗菌・防カビ機能を持ち、吸汗性・拡散性にも優れた機能素材で、55%が使用済みペットボトルや繊維くずなどの再生素材から作られています。
私たちの想い
カラーは生成り。どんな服装にも合わせやすくスニーカーでは珍しいカラー
ファッションとして楽しんで履いていただくことを通じて、プロジェクトのことや“折り鶴に込められた想い”、“折り鶴を再生させることが持つメッセージ”など、出合ってくださった方が何か感じていただくきっかけになると嬉しいと考えています。さらに、ソールには耐摩耗性を約40%向上(当社従来比)させたRUBEAR CNFソールを採用。より一層長く履いていただけます。
・RUBEAR CNFソールについて
鉄の約1/5の軽さでありながら鉄の約5倍以上の強度とされる植物由来のナノサイズ極細繊維・セルロースナノファイバーをアウトソールのゴムに練り込むことで、従来のアウトソールと比べて摩耗性を約40%※低減します。(※当社調べ)
千羽鶴をアップサイクルした「ONGAESHIプロジェクト」コラボ第2弾
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